カテゴリ: 東京


三連休の初日はNATIVOのイベント「It's Cacao Time!」でデザートを食べてきました。
普段はディナーのみのレストランですが、時々こうしてアマゾンカカオを使った皿を出す日を作っています。ちなみにカデカワは、アマゾンカカオを使ったデザートは他で食べたことはあったもののNATIVOのアマゾンカカオデザートは、この日初めていただきました。

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今回注文したのはアマゾンカカオのパフェ。
ハスクが練りこまれたクッキーはすこし珍しいですね。上部にはカカオのジェラート、薄く伸ばしたチョコクランチ。その下に生クリーム。カカオパルプ(果肉)のジャムのソース(*1)、最下層には濃厚なアマゾンカカオムースが入っています。

(*1)お店では「ハレア」と呼んでいます。ペルーからジャムにした状態で仕入れているもの。

一口目に食べたジェラート。おいしい。思っていたよりもアマゾンカカオの特徴である酸味が強すぎず食べやすい仕上がりです。まとまりのある柔らかい味でした。生クリームは上品なテクスチャでこれといった主張がありませんが、個性の強いカカオで構成されたパフェの世界がぎゅっと縮こまったものにならぬよう、外に広げてくれる大事な役目をしています。パルプのソースは、その甘酸っぱさが口のなかを中和してくれ、アクセントの役割も担うという、これまたいい働きぶり。問題は、最下層のムースでしょうか。ムース自体はおいしいのですけど、なにぶん量が多く……パフェの最後がこれだけというのは、どうかと思いました。重くてしょうがなかった。アマゾンカカオの特徴的な酸味ががっつり出ているのですが、きれいにコントロールできていない感じが、すごく不安定で……食べていて苦しいんです。なんて言えばいいかな。知り合って間もないひとに、一方的に喋り続けられている感じ。食べ終わりに最初のジェラートが恋しくなっちゃいましたね。不満もあるけど、面白いひとだったので話せてよかったです(って、そんな感じのパフェでした)。

ご馳走さまでした。







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渋谷の道玄坂を登りきったころ、神泉駅に近い場所に、fabcafeという一風変わったカフェがある。店内には3Dプリンター、UVプリンター、レーザーカッター。店内には、見慣れない機械が並ぶ。ものづくりができるカフェなのだ。
それでいてドリンクや料理にも手を抜いていないのがfabcafeのいいところで、コーヒーの苦手な(正確には、一部のコーヒーしか身体が受けつけてくれない)わたしも、ここのコーヒーはおいしく飲み干すことができる。

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そんなfabcafeを、わたしはものづくりをする人間としても、いちカフェ好きとしても、食べ物好きとしても好んでいたわけだが、ここに凄腕のパティシエがいるのを知ったのは2016年の2月のことだ。わたしの大好きなチョコレートのパフェが出ていた。おそらくは彼女、パティシエールsrecette氏の3作品目だったであろう。『魅惑のチョコレートパフェ』と名付けられたそれは、名を体現するどころか超えてさえいたかもしれない。わたしは食べ逃した、もう味わうことはできないであろう2つの作品を思ってこころのなかで泣いた。それくらい、目の前のパフェがおいしかった。おいしいだけじゃなかった、考えて考えて考え抜かれた、それでいて理性だけでなく情のこもった温かい作品だった。強く感動させられたのを覚えている。


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そんな彼女が、新作を出した。
名は『TATIN(タタン)』という。タルトタタン好きのパティシエールが、これをパフェにしたらどうなるだろうかと考えて生まれたそうだ。

率直に、いちばん良くなかったことから述べよう。今回のパフェは、重かった。
前作『Mintopia』(ミントチョコレートのパフェ)をともに食べた友人と今回も席を共にしたが、彼女も同意見であった。というより、彼女にそういわれて、たしかに、と思った。いくら好きなアーティストの作品であっても、贔屓して一切の欠点を認めないことは、作り手への侮辱であると考える。ので、おそらくはこの記事を読んでくださるsrcetteさんには申し訳ないのだが素直に書かせてもらう。

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Minimal 富ヶ谷店

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9/23〜10/1限定で復活した今年5月限定のデセール「フォンダン・タルト・ショコラ」を頂いて来ました。すべてのパーツが同じハイチ産カカオ豆から創られたものとは思えないほどの味わいの豊かさ。砂糖の割合、島こしょう(ピパーツ)、テクスチャ……さまざまな要素がカカオ豆とあわさって、変奏されていて、とても楽しかった。

9月限定のデセールは未食なので、また足を運ぶつもりです。

ご馳走様でした!
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訪問日 2017/08/25

今晩はおいしいお肉が食べたいなあ〜〜!それからワイン!

そう思って選んだのは、前々から行きたいリストで眠っていた日本橋のNicoさん。ジビエといえば冬のイメージですが、ここのお店は提携仕入れ先が多いため、1年中いろんなお肉が食べられるのが売りです。

人気店なので、家を出る前に電話予約して行きました。

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Nicoのある路地は、こんな感じ。いい雰囲気ですねえ。
店に入ると、カウンターに案内してくれました。カデカワは基本ひとりで店に入るのですが、そうなるとカウンター案内率が高くなります。特にNicoさんのようなオープンキッチンのお店の場合は嬉しい。

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ワインを飲むつもりで来店したものの、暑かったので1杯目は自家製のレモンサワー。うん。おいしいな〜。

前菜に「本日のジビエパテ」をオーダーしました。
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この日はイノシシのパテ、まわりは薄いベーコンで巻かれています。たっぷりと添えられた粒マスタードが驚くほどお肉の風味にマッチしていて、わたしは今までの人生、ここまで粒マスタードが活かされた、いや、粒マスタードに活かされた料理を食べたことがなく、感動しました。
皿の上で完成する料理、わたしは好きです。

メインは食べたことのないお肉にしようと思って、雉(キジ)をセレクト。量は1/4からオーダー可能です。
雉は宮崎県産のもので、厳密にいえばジビエではありません。スタッフさんいわく、広い敷地での放し飼いだそうです。
お料理が出るまでのあいだに、とマッシュルームと青唐辛子のピクルスをサービスしてくださいました。これもおいしかった。

追加で白ワインのグラスを注文。セリエの白。
カデカワはワインには明るくないので、店員さんに相談して決めます。安くて飲みやすく、次のお皿に合うものをセレクトしてくださいました。Nicoの店員さん、ほんとうに接客が気持ちいい。感心です。

のんびり待っていると、来ました。「熟成雉のブレゼ」です。
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淡白めのクリームソースで、下味も薄め。癖のある香りもなく、口に入れた瞬間は鶏肉と変わらないように感じますが、にじみ出る旨味は完全に別物。ああ、これが雉かあ。皮の弾力、肉の硬さがしっかりとしていて、食感も鶏とは違いました。
下手に味付けをしていないことによって、素材の良さが全面に出ているタイプのお料理。ただ、雉を経験済みのひとにとっては物足りないかもしれませんね。


いやいや、いいお店でした。
入り口がオープンスタイルで、気軽に一杯からでも飲みに行ける雰囲気も魅力的。

質の良いジビエ肉をうまく調理したお料理がいただけるお店としては、大変リーズナブルな価格かと思います。基本はフレンチとかになりますものね。

また来たい!今度はひとを誘って、もうちょっとあれこれと注文してみようと思いました。

ではまた。
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